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本棚を見終わったところで、塔矢はやっと帰ってきた。

「ただいま。待たせてごめん」

塔矢がオレ握っている棋譜を見てる。

「棋譜を並べていたのか。」

オレは頷いた。

「塔矢、その本棚の上…」

おまえ、もう秀策の棋譜を読まないのか?

「その前に、これを開けてみてくれ」

塔矢が小さな箱を寄越してきた。
なんだろう。誕生日プレゼントか?

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