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(CG5:おまえは魔術師か?)

ニヤニヤしてるじーちゃんと一緒に目に飛び込んできたのは、ドッキリより衝撃的な光景だった。

恋人がなぜかそこにいる。目の前には小さな白いケーキが置いてある。

「数日前、碁会所で偶然平八さんと会ってね。キミが家に遊びに来る回数が減って寂しかったそうで、ボクと敬老の日の指導碁を約束したんだ。その日はちょうどキミの誕生日だから、平八さんは一緒にケーキを作らないかと。」

塔矢は少し照れたように笑っている。

​​「どうかな?サプライズになった?」

​​「ヒカル、誕生日おめでとう。どうだ?嬉しいか?」

じーちゃんはすごく嬉しそうに笑ってる。

こんなのもう嬉しいなんてレベルじゃねェ。今日は何回オレを泣かせば気が済むんだよ。

オレは今すぐにでも塔矢に飛びつきたい気持ちをなんとか我慢した。

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